身長174cmという小柄ながら、エネルギーと精神力でチームを鼓舞する若きPG。 それが 小栗瑛哉(おぐり・あきとし) 選手です。秋田ノーザンハピネッツで練習生からスタートし、B1の舞台で活躍するに至ったその歩みは、まさに“泥臭く、着実”なサクセスストーリー。
2025‑26シーズンから信州ブレイブウォリアーズで新たな挑戦を迎える彼の魅力に、じっくりと迫ってみましょう。
🎓 成り上がりのキャリアパス
小栗選手は岡山県出身、開志国際高校から大阪産業大学を経て、2022年12月に秋田ノーザンハピネッツの練習生としてチームに参加 。翌年2月にはB3の金沢武士団でプロ練習生契約、3月には秋田に再び特別指定選手として移籍 。2023‑24シーズンから正式契約を果たし、B1リーグの舞台で「肝の据わったプレー」を見せました 。
まさに“底辺から這い上がるストーリー”。しかし、その存在感は数字以上。彼はチームのムードメーカーとしても存在感を放っていました 。
📊 成績とコートでの役割
出場記録(2022‑25シーズン/秋田)
- B1通算出場試合数:101 試合、出場平均時間:6〜7分程度、平均得点:0.9~2.7点 。
- 2024‑25年シーズン:55試合出場で平均1.7点、アシスト0.8本、3P成功率24%以上 。
スタッツはスター的ではありませんが、3Pシュートを時折沈める勝負強さ、安定したボールキープ力、そして小回りの効くディフェンスで貴重な存在でした。さらに注目すべきは、ベンチキャプテンとしての存在感。オフコートでも仲間を盛り上げるキャラクターは、データに表れにくいチーム貢献度そのものです。
🔥 秋田で芽吹いた“ピンク旋風”
彼が秋田で特に称賛されたのが、2025年5月4日のシーズン最終戦。重要な3Pシュートを決め、会場を熱狂の渦に巻き込む“ムードメーカー”ぶりを発揮しました。しかも、チームからは感謝と惜別のコメントが続々と寄せられるほど。
「秋田は僕にとって大切でかけがえのない場所」
「試合会場以外もピンクだらけの秋田は、地域に愛されてるチームだと実感」 。
小栗選手が秋田にもたらした「ピンクの風」は、会場だけでなく街にも届いていたようです。
🌱 信州へ また新たな一歩
2025年6月10日、信州ブレイブウォリアーズへの移籍が発表されました 。彼本人も「長野の美味しいご飯屋さん教えてください」と笑顔でコメントしており、地域とのつながりを楽しみにしている様子です。
信州では「チームの目標に貢献できるように頑張ります!」という決意を表明し、ピンク旋風に続く、信州の“新たな風”役として期待が高まります。
💪 長所と伸びしろ
◆ 小柄でも“司令塔”的存在
身長174cmながら、軽快なドリブルとテンポコントロール、そして「肝の据わったシュート」でチームのリズムをつくる術を心得ています。
◆ ムード作りの天才
秋田で“オフコートキャプテン”として信頼されていたように、ベンチからチームを盛り上げる精神的支柱としての能力は非常に高いものがあります。
◆ 精神面で磨きたい“スタッツ改善”
現状の課題はシュート成功率とアシスト数。信州では試合時間が増える可能性もあるため、決定率の高いアウトサイドシュートと起点となるパスの精度向上が期待されます。
🎯 将来像:信州の“小さな巨人”から、B1の主軸へ
信州はB1昇格を見据えるチーム。その中で小栗選手は“ムードとリズム作り”を両立できる珍しいタイプのPGとして注目されています。決して目立つ数字ではなくとも、「小さくても存在感ある選手」として、成長曲線を描いているのが魅力です。
信州の新たな風となり、ファンに笑顔を、チームに活力を。
これから始まる新天地での活躍には、大いに期待です!