信州BW

信州ブレイブウォリアーズの歴史

今回は長野県を拠点に活動するBリーグのプロバスケットボールチーム、信州ブレイブウォリアーズ(SHINSHU BRAVE WARRIORS)の歴史について紹介していきます。

「最近バスケを観始めたけど、信州ってどんなチーム?」「地元だから気になってる」そんな方に向けてチーム設立の背景から現在に至るまでの歩みをご紹介します。


プロバスケットボールを信州に!設立の背景

信州ブレイブウォリアーズ(Shinshu Brave Warriors)の歴史は、日本のプロバスケットボールリーグ「bjリーグ」が開幕する前、2005年8月に遡ります。当時、長野県にはプロスポーツチームが存在せず、地元の有志たちによって「長野県プロバスケットボールチーム設立準備委員会」が発足しました。この動きは、地域活性化やスポーツ文化の振興、そして子どもたちに夢を与えたいという強い思いから生まれたものでした。

準備委員会は、プロバスケットボールを通じて地域の一体感を高め、長野県の新たな顔を作り上げることを目指します。2006年10月には、県内初となるbjリーグプレシーズンゲームを長野市の「ホワイトリング」で開催。新潟アルビレックスBBと埼玉ブロンコスの試合が行われ、多くのバスケットボールファンが集まりました。


リーグ参入への挑戦と挫折、そして再挑戦

2007年6月以降、幾度もbjリーグへの新規参入を申請したものの、なかなか認められずに落選を繰り返します。しかし、地元の熱意やバスケットボール愛好者の声は衰えず、2008年には「長野県bjリーグ参入協議会」が発足し、より組織的な活動が始まりました。

長野県のバスケットボールファンや関係者は、プロチーム誕生への思いを強く持ち続け、2010年8月26日、ついに4度目の挑戦でbjリーグへの新規参入が正式決定。長野県初のプロスポーツチームが誕生することになったのです。


チーム名とシンボルの誕生

2011年1月27日、一般公募によって「信州ブレイブウォリアーズ」というチーム名が決定しました。この名には、信濃国の別称「信州」と、長野県が生み出した真田氏など「勇士(brave warriors)」の歴史にちなんだ意味が込められています。

チームロゴには日本アルプスの雪山と月がデザインされ、これらが組み合わさることで「勇士の兜」も表現されています。チームカラーは「ウォリアーブルー」「日本アルプスシルバー」「姨捨名月イエロー」の3色。それぞれ長野県の自然や歴史を象徴する色となっています。


運営体制の整備と地域との連携

2011年3月3日、運営が「長野県bjリーグ参入協議会」から「株式会社信州スポーツスピリット」に引き継がれました(現在は「株式会社NAGANO SPIRIT」に社名変更)。運営会社は長野県長野市と千曲市を拠点に、プロバスケットボールチームの興行運営、バスケットボールクリニックやスクール活動、イベント企画・運営など多角的な事業を展開していま。

また、ホームゲームは長野市「ホワイトリング」、千曲市「ことぶきアリーナ千曲」、松本市「松本市総合体育館」など長野県内の複数の会場で開催。長野県全域をホームタウンとし、地域の観光資源としても活用されています。


デビューシーズンからリーグ戦への挑戦

2011-12シーズン、信州ブレイブウォリアーズはbjリーグにデビュー。レギュラーシーズンは18勝34敗で東地区8位となりましたが、ファン投票による「ベストブースター賞」を受賞。初年度から熱烈なサポーターに支えられました。

その後も毎シーズン、選手やスタッフが入れ替わりながらも、チームは着実に力を付けていきます。2015-16シーズンには27勝25敗でbjリーグ東地区7位となり、初めてプレイオフ進出を果たしました。


B.LEAGUE発足と新たなステージへ

2016年、bjリーグとNBLが統合し「B.LEAGUE(Bリーグ)」が発足。信州ブレイブウォリアーズはB2リーグ(B.LEAGUEの2部)に参戦することになりました。

初年度の2016-17シーズンはB2中地区6位と苦しみますが、2017-18シーズンには25勝35敗で中地区5位と成長を見せます。2018-19シーズンにはついにB2中地区優勝を果たし、B2プレーオフでは4連勝で優勝。B2リーグ初優勝を飾りました。


B1昇格とさらなる挑戦

2019-20シーズンもB2中地区優勝を達成し、B1ライセンスを獲得。B1昇格が決定しましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でリーグ戦は打ち切りとなりました。

2020-21シーズン、信州ブレイブウォリアーズはB1リーグにデビュー。昇格初年度は20勝34敗でB1西地区7位と苦戦するものの、B1昇格クラブ初年度最多勝利数を記録しました。

2021-22シーズンは28勝34敗でB1西地区5位と順位を上げ、B1初の勝ち越しを達成。天皇杯でもクラブ史上初のベスト6進出を果たし、男子日本代表にも選手が選出されるなど、チームの成長が全国に知られるようになりました。


地域密着とファンとの絆

信州ブレイブウォリアーズは、地域密着を大切にしながら活動を続けています。ホームゲームではダンスチーム「JASPERS(ジャスパーズ)」やマスコットキャラクター「雪男のブレアー」も活躍し、家族連れや子どもたちにも人気です。

また、バスケットボールスクールやクリニック、地域イベントへの参加など、地域社会との交流も積極的に行っています。千曲市の観光大使も務めており、地域の観光資源としても重要な役割を担っています。


新B1リーグ参入への挑戦と未来

2023-24シーズンはB1中地区7位で、10勝50敗と苦戦が続きましたが、クラブ史上最多入場者数(6,199人)や平均入場者数4,291人を記録し、ファンから熱い応援を受けました。

2024-25シーズンからはB2リーグ東地区に所属しますが、新B1リーグ(2026年移行)参入に向けて、ホームゲームの平均入場者数や売上、アリーナの高機能化など厳しい条件をクリアするための取り組みが続いています。

運営会社「株式会社NAGANO SPIRIT」は、企業共創プロジェクトを推進し、スポーツの“つなぐ力”を活かした新しいビジネスモデルの創出にも挑戦中です。


信州ブレイブウォリアーズのこれから

長野県初のプロスポーツチームとして誕生した信州ブレイブウォリアーズは、多くの挫折と挑戦を乗り越え、地域とともに成長してきました。チーム名に込められた「信州の勇士」としての精神は、選手やスタッフ、サポーターの心にも深く根付いています。

今後も、地域に夢と感動を与え、全国・世界に信州の魅力を発信し続ける存在であり続けることを願っています。信州ブレイブウォリアーズの歴史は、これからも新しいページが加わり続けることでしょう。


信州ブレイブウォリアーズの歴史は、地域とともに歩み、多くの人々に愛され続ける物語です。これからもその挑戦と成長に、ぜひご注目ください!

ABOUT ME
ethylsite
Bリーグの熱い戦いを応援しながら、信州という地域の魅力を発信していきます。 ぜひ、私たちと一緒にブレイブウォリアーズを応援し、信州の素晴らしさを再発見していきましょう! このブログを通じて、信州BWの魅力を伝えるとともに、皆さんと情報を共有し、応援の輪を広げていきたいと考えています。 どうぞよろしくお願いします